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導入事例


株式会社商業界デジタルメディア部 部長 杤木(とちぎ)豊さん

雑誌6誌と書籍の電子化を一手に手がける

『俺のイタリアン、俺のフレンチ』『情熱商人』ほか

杤木豊さん

商業界は、1948年 (昭和23年)に創業した流通小売業、外食業、サービス業を対象とする経営専門誌を発行する出版社。月刊誌6誌と単行本書籍を昨年から電子化して各電子書籍ストアーで配信を行なっている。そのすべてを内製しFUSEeを活用しているとのことで、制作の秘訣をデジタルメディア部部長杤木豊さんに伺った。

商業界では、創業誌で流通小売業の経営者・店長向けの『商業界』を始めとして、『販売革新』『食品商業』『飲食店経営』『ファッション販売』『コンビニ』といった売り手側の方を対象とした月刊誌6誌を発行。スーパーマーケットやチェーンストアを日本にいち早く紹介し、経営革新の方向と方法を示したことによって商業者に多大な影響を与えた、まさに業界の草分けの出版社。単行本ではここ最近、ブックオフ創業者であり常識破りの飲食業ビジネスモデルで注目を浴びた坂本孝氏の『俺のイタリアン、俺のフレンチ』や、ドン・キホーテ創業者安田隆夫氏の経営論『情熱商人』が好調だという。

──現在は何タイトルぐらい電子書籍を発行しているのでしょうか?

俺のイタリアン 俺のフレンチ

「書籍で80タイトルを超えたところです。雑誌を含めると300タイトルを超えました。Google Booksと楽天Koboとは昨年からずっと取り組んでいますが、いまのところPDFでも販売できるGoogleの点数が一番多いですね。ちょうど1年前ぐらいから始めて、まず固定レイアウトのEPUBを手がけました。その後、リフローに挑戦して11月初頭には配信できるようになりました。Amazon Kindleストア向けには今年4月から、iBookstore向けには5月から配信していますが、現在50タイトルを超えました。」

──電子書籍への取り組みはどのようにして始まったのでしょう?

情熱商人

「例に漏れず当社もずっとアナログの世界で生きてきた出版社でしたが、デジタル化の波は避けようがないと実感していましたし、どこかのタイミングで早急に取り組まなくてはと前社長が決断して、電子書籍への取り組みが始まりました。自分にその役が回ってきたのはパソコン好きという程度の理由でしたが、EPUBや電子書籍といっても全く分からない世界だったので最初は本当に独学でした。EPUB3は、情報を集めている内に、多少ウェブサイトをいじったことがあるから、ひょっとしてその延長でできるかもしれないと制作を始めました。ですが、FUSEeがなかったらそこまでできなかったでしょうね」

──最初から制作はうまくいきましたか?

「PDFからEPUBに変換するソフトを最初に試しましたが、PDF上の目次がEPUBでは反映されないなどの問題があったので、EPUBの参考書を買い込んでそのあたりの仕組みを勉強しました。FUSEeでEPUBファイルを読み込んで見よう見まねで、画面を見比べながら、ああこうなっているのかと一つずつ修正していきました。そうして出来上がったデータを楽天koboに申請したのですが、最初の一カ月は楽天さんからエラー、エラーと全部エラーで弾かれました(笑)。奇跡的に1カ月目にひとつだけ通ったんです。そのデータをテンプレートにしながら、その後2カ月経つ頃には固定レイアウトはほぼ100%大丈夫という状態になりました。しかし、読者である自分でも思うくらいですから、固定ばかりではやっぱり読みにくいとリフロー型を手がけるようになりましたが、そこでもまたFUSEeとの格闘でした」

──リフロー型はどのように作っているのですか?

書籍画像

「一太郎2012承にはEPUB書き出し機能があるというのが分かったので、一太郎で書きだして、それをFUSEeでカスタマイズできるかというところから着手したのが始まりです。目次ファイルの作り方ですとか、配信用データとしてどうしてエラーになるのかといったことを勉強していきました。 そもそもその方法にしたのは、技術に強いある出版社さんにEPUBはどうやって作ればいいんですか?と単刀直入に聞きにいったのがワープロソフトを取り入れたきっかけです。EPUB用にテキストと画像を揃えるにはWordでいい、一太郎でいいというのを聞いて、おもいっきりEPUBに対する敷居が下がりましたね。 大見出し・中見出し・小見出しをワープロ上で設定しておけばEPUBにしたときの作業が簡単で、図表や写真はJPEGにして、本文との兼ね合いで読みやすく見やすい場所に貼り付けておけばいいというのを学びました。いまはスタッフに指示を出して一太郎で作業してもらい、私の方でFUSEeで書式を整え最終形に仕上げていくという作り方をしています」

──電子書籍用データはどのように入手なさっているのでしょう。

「うちの社では、すべての校了データは基本的にPDFで受け取るという約束事が印刷所とできています。月刊誌はここからすぐに固定レイアウトEPUBにしたり、PDFをそのまま配信用に納めたりという方法をとっています。書籍はPDFからテキストや図表、写真を抜き出しています。InDesignのデータをすべて引き取るという出版社もあるにはありますが、まだほんのごく一部、数えるほどしかないと聞いています。うちのデジタルメディア部ではInDesignと主要なフォントを揃えているので、今後はInDesignデータからのEPUB作成に取り組んでみたいですね。」

──いまはすべて杤木さんの手を経て配信されているのですね。ご苦労はありませんか?

杤木さんと書籍

「EPUBデータが手元にあるということで、EPUBに対応している配信プラットフォームにすぐ受け付けてもらえるのはとてもメリットです。ただプラットフォームによって書誌・書影を始めとする必要とされるメタデータが各社バラバラですから、一冊一冊登録していくところが大変ですね。全社が共通フォーマットにして、足並みを揃えてくれるとものすごく助かるんですが。 iBookstoreで配信するようになってからは、Appleのエラーチェックが一番厳しかったのでそこで申請が通ればEPUBとしては完成形となることが分かりました。EpubCheckでエラーフリーだとしても、このサイズと配置では画像が別ページにまたがりますよといった少し内容面まで立ち入ったチェックが入りました。それを修正することで完成度が上がります。 うちの書籍は経営コンサルタントさんとかライターさんがまとめたすごく盛りだくさんな大きな図表が入ることが多いのですが、1ページにまとめると文字が小さくなりすぎるし、ページを分けると読みにくいとか、そういったことが目下の悩みです」

──今後はどのように展開されていくのでしょう。

「出版社自身に電子書籍のデータを置いて、きちんとコントロールしたいと思っています。こんなにウェブが発達した世の中なので、出版社としても従来までの売り方からは脱却しないといけないと思います。電子書籍は世界中で販売できる環境が整いつつありますから、ユーザーにとってもどこでも買えるという環境であるのが望ましい。そのためのウェブ化ということですよね。 電子出版はやっとスタートラインに立ったということでしょうね。現在は、客層もおそらく紙とは全然違うと思います。アメリカなどではビジネスマンが出張前にパパっと3、4冊電子書籍をまとめ買いするというのが圧倒的に多いというのを聞いています。書店に足を運び本を選んでいる時間のない人がAmazonで検索して、という買い方だと思います。日本でも今のところ書店(あるいはネット通販)で紙の書籍を買う人と電子書籍ストアで買う人とは客層はかぶらないのだろうと思います。 ですが、ケータイで文字を読むのに抵抗がない世代、生まれた時からのデジタル世代がこれから何年かすると成人して、主要なユーザー層になってくるじゃないですか。その時に紙から電子への移行が一気に進むのではないでしょうか。 しかし、技術は進歩するにしても、一度デジタル化しておけば今後のデバイスやフォーマットの変化にも対応できる。そう感じています」

──本日はお忙しいところありがとうございました。

商業界ウェブサイト

(取材:2013/06/18  掲載:2013/07/08)

小林誠司 (フューズネットワーク)
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